Published on

気になるもの斜め読み(Grok 4、The Bitter Lesson、Elonの第三政党構想について)

2025年7月12日に配信されたAll-In Podcast E235の感想記事です。
このPodcastは米国株投資家のまりーさんというYoutuberが紹介していて見るようになりました。

いくつかのトピックを要約して、それに感想をコメントしていきます。

AI技術の進化とGrok 4の登場

  • Elon MuskのXAIが開発したGrok 4は、OpenAIのGPT-4やGoogle Gemini 2.5を上回る性能を持つとされ、多くのベンチマークでトップに。
  • 特に「multi-agent」機能により、複数のエージェントが同時に問題を解決し、最良の解を導く設計が話題に。
  • Grok 4は「The Bitter Lesson(苦い教訓)」という2019年の論文思想に基づいており、人間による知識の注入よりも、大規模計算による汎用学習が優位とされる。
  • 今後のGrokでは、従来の人間データを使わず、AIが自己生成した「合成データ」による学習が主流になるとElonは発言。

Grok4、Xでも話題になってるなぁ。
もうAIサービスが増えすぎて追いつけないっていうのが本音です(ナイトレインやりながら)

仕事でもAIエージェント使う日が無くて、提案でもManager以上の役職の人がn8nとかDify絡めたシステムをしれっと考えてくるあたりほんと取り残されないようにしないとと思います。

GrokはX内の情報を集めるのに便利だなと思いました。
私は米国株に投資しており、朝起きたら持ち株がよくわからないけど大幅に上昇・下落していることがよくあります。
そういう時にGrokに原因を調べてもらうとタイムリーな情報を拾って教えてくれます。

また、イーロンマスクはGrok4を遅くとも来週には(2025年7月)テスラ車にGrokを搭載すると発言しているそうです。
免許もってないし車にも興味はないけど、テスラの車だけは運転してみたいなと思っちゃいますね。

自動化とロボットによる食のインフラ革命

  • Travis Kalanickは、自社のロボット型ボウル調理機を紹介。これは人手をほぼ介さずに300食/時の提供が可能。
  • 食材を前処理して投入するだけで、盛り付け、包装、受け渡しまで完全自動化。
  • 飲食業における人件費が30~35%であるのに対し、Kalanickの機械はそれを7〜10%に削減可能。
  • 最終的なビジョンは「インターネットフードコート」や「家庭用パーソナルシェフ」など、個人向けの高品質で安価な食の提供を目指す。

ロボティクス分野は本当に日進月歩って感じで、私が子供の頃にドラえもんで観ていたような世界が現実のものになっています。
自動化が進むと人件費が減った分だけ価格が安くなると嬉しいのですが、そうなるのかな。アメリカなんかは物価が高すぎて、値段が下がっても日本よりちょっと高いぐらいになりそうですね。

AIの科学的ブレイクスルーと未来の知識創造

  • LLMによる科学分野での発見が現実味を帯びており、今後は既知の知識の模倣から、未知の仮説生成と検証に進むと議論。
  • 特に科学的手法(仮説→検証→結論)に優れたAIは「1000人のPhD学生」を雇うのと同様の価値を生む可能性。
  • AIが研究所と物理的に接続し、化学や物理実験を自動で行う未来の到来も示唆された。
  • 「常識に縛られないAI」の登場が、今後の人類の知的進化を加速させる。

「AIが研究所と物理的に接続」するという点にあまりイメージが沸きませんが、実現すればハードウェアも含めてAIがコントロールできるはずなので、確かに実験を自動化できるかもしれませんね。

ブラウザのAIエージェント化とPerplexityの挑戦

  • Perplexityは、AIエージェントがブラウザ上で実際にタスクを遂行する「Comet」機能を導入。
  • ユーザーが音声や自然文で指示するだけで、航空券の検索、カート追加、レストラン履歴の集約などを自動実行。
  • このようなエージェントブラウザは、従来のGUIではなく「チャットベースの未来のUI」として注目されている。
  • しかし、Keith Raboisはブラウザ構築を2025年において「愚かな資本投下」と批判し、特定分野(例:金融情報)に特化した方が有望と主張。

これXで話題になってたやつですね。使ってみたい。
職場で同僚のエンジニアとも会話していたのですが、プログラミングもIDEでの開発を時代遅れと捉える人もおり、ClaudeCodeのようにチャットベースの開発を主流にしている人が増えてきています。
ブラウザもこれまでのような検索窓に文字を入力する方法からどんどん形が変わっていくのだと思います。
ちなみに私は日常的な検索はもうGoogleを一切使用しておらず、Perprexityで調べています。便利なのもありますが、Web検索してサイトをあたるのは広告が多すぎてうんざりしてしまいます。

Elonによる第三政党「American Party」構想とその影響

  • Elon Muskは「無駄と汚職で米国を破綻させる一党体制」に対抗し、第三政党の立ち上げを示唆。
  • 核心となる政策は、財政健全化、エネルギー自立、製造業の再興、出生促進、技術革新。
  • 現実的なアプローチとしては、下院や上院で3〜5名の候補者を当選させることでキャスティングボートを握る戦略が提示された。
  • SCOTUS(最高裁)は大統領による政府職員の人員削減(RIF)準備命令の正当性を支持し、今後の行政改革への布石となる可能性。

イーロンマスクってほんとにいつ寝てるんですかね。このニュース自体には興味がありませんが、私はテスラ株をもっているので本件絡みで株価が下落するようなことがあれば株を買い増そうと思ってます。

そういえば、来週は衆議院議員選挙の投票日です。
私の注目は安野たかひろ氏とチームみらいです。安野氏はAIビジネスの起業経験やSF作家としても活躍しているなどユニークな経歴の持ち主です。
イーロンマスクの件もそうですが、私のような無関心層からするとビジネス・技術に精通した人が政治に参画してくれるだけでなにか変わるかもと思って関心を持ってしまいます。

余談ですが、安野氏は私と同世代で、自分もなにか人のためになるようなことをしたいと刺激をもらってます。