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今月読んだ本(2025年10月)

今月読んだ本の感想をまとめておきます。

不格好経営―チームDeNAの挑戦

DeNAの代表をやっている南場さんの著書。
本人の半生と、DeNA創業~2015年あたりまでの体験談がまとめらています。

もともと南場さんは「DeNAはAIにオールインします!」的な動画でバズってた時から気になってました。
9月末に大きめの本屋でブラブラ歩いていた時に本書を見かけて手に取った次第です。

通して読んでみて感じたことは、とにかく読みやすくてやさしい日本語だった、ということです。
日本語として正しいのはもちろんなのですが、堅すぎず語り口調になっている文体のおかげで一気に読み切れました。
普段は小説を読む妻もパラパラめくったら気になったようで全部よんでました。

本書の中で南場さんが怖いと認めた人が二人紹介されていて、
一人は南場さんのお父さん。で、もう一人は日本オラクルにいたとある男性社員ということでした。

この男性社員は、オラクル社員数名がDeNAに移籍してきたタイミングで引き抜きに怒ってDeNAへやってくる場面で軽く紹介されます。
書籍には名前まで載っているのですが、どこかで聞いたことあるなぁと思って調べたら大学のOBで驚きました。
(多額の寄付をしていて、その人の名前が入った奨学金制度があった)

面白いところで繋がりがあるものですね~

心に折れない刀を持て ジャングリア沖縄、誕生までの挫折と成長の物語

P&G出身で、USJの業績をV字回復させたことで有名な森岡さんの著書。
USJ退職から独立、ジャングリア沖縄開業の期間に焦点を当てた一冊です。

著者のことはSNSで見かけた↓の画像で知っている程度でした。
本屋さんでいつもチェックしている新書コーナーで見かけて、この機会にと手に取ってみました。

内容としては新規事業の展開にあたって苦難に次ぐ苦難を描いていて、
ちょっとその辺のビジネス小説を超えちゃってるレベルの不運の連続が印象的でした。

タイトルにもある通り折れずにやり抜くわけですが、USJ時代からの戦友たち十数名と一緒にやり遂げたところが素敵だなと思いました。
案件を一緒にやり遂げた人との関係って特別だし、そういう人とまた仕事したり、プライベートで飲んだりする時間ってお金じゃ買えないよな~とつくづく思います。

作中で著者がダイエットを成功させるくだりがありまして、
ダイエット前は白米を一食で丼ぶりに3~5杯食べるとか書いてて笑いました。

Software Design 2025年11月号

私は仕事で技術的な論点が見つかった時に、構成図を書いてお客さんと方針検討する機会が多いです。
図の引き出しとして雑誌を立ち読みすることが多く、今月はこちらが目に留まりました。

Devinとのコミュニケーションフローが特に見やすかったです。
こんな感じで↓雑に図を自分なりに落とし込んでおいて、資料作成の時に参考にしています。

9割捨てて成果と自由を手に入れる ドイツ人の時間の使い方

長年にわたってドイツと関わる仕事をしてきた著者が考える、ドイツ人の時間の使い方をまとめた一冊です。
全体的な論調としてはドイツはこんな風にやっている→日本だとこうだよね。という対比風です。

読んでいて驚いたのが、ドイツのGDPは日本を抜いて3位だということでした。
何となく先進国のイメージはありましたが日本を超えていたとは・・・。その生産性には見習うべきものがあるでしょう。

本書では、大雑把には次のことが具体例付きでまとめられています。
・誰かのために、ではなく自分のために働く
・やらなくていいことはやらない。
・できないことは上手に断る。

素晴らしいながら、日本企業で働いてきた自分としては、こんな風に感じる人も多いのではないかなと思います。

やっぱり人生で一度は欧州企業の風土の中で働いてみたいと思いました。
全員がこれをやってほんとに納期に間に合うのか、体験してみたいです。

キングダム 77巻

今年のはじめあたりにNetflixで出会って一気読みするほどハマったキングダムの最新刊です。

天下統一を掲げる秦(しん)が敵国:韓の王都・新鄭(しんてい)に侵攻する場面で、
攻め入られた韓王族が対抗か降伏か、究極の選択を迫られている中での人間ドラマがおもろかったです。

戦国七雄(wikipediaから引用)
戦国七雄(wikipediaから引用)

だいたい3か月に1冊ペースで発売される本作品ですが、
結構内容を忘れていてついていくのがつらいときがある・・・(笑)
みなさんどうやってストーリーを頭に入れてるんですかね。

あとキングダムは10月からアニメ新シリーズも始まっており、
気になる方はアニメから入るのもアリだと思います!(誰

正しくニュースを理解するために 今さら聞けない 日本政治の超基本

本屋さんをブラブラ歩いているときに見かけて購入。
今月はちょうど石破内閣が総辞職して、少数与党の自民党が総裁選をやっている月でして、
めずらしく政治に興味がわいていたこともあり手に取ってみました。

内容としては、参議院とは?衆議院とは?小選挙区比例代表制とは?といった小学校の社会で習う範囲をカラーできれいにまとめてくれているものです。
元首相の鳩山由紀夫さんって自民党だと思ってたのですが、民主党(当時)の議員だったのにちょっと驚きました。

ちなみに、総裁選は高市早苗さんが勝ち、日本で最初の女性総理が誕生しています。

成瀬は天下を取りにいく

色んな所で名前を見かけていてずっと気になっていた作品。
出社が増えてきて電車で暇なのでついに購入しました。

二百歳まで生きることが目標の中学二年生:成瀬あかりが、友達を誘ってM-1グランプリに挑戦したりします。
ちょっと何言ってるかわからないと思われても仕方ないのですが、こういう話です。

主人公一人にスポットを当てた話だとばかり思っていたのですが、
成瀬とその周りにいる人に焦点を当てたオムニバス形式の構成になっているのは以外でした。
あと、実際には何かで天下を取るわけでなくて、タイトル通り「取りに行く」話なのはちょっと拍子抜けでした。

スラスラ読めるなじみやすい本で、人気も頷けました。